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タイニュース 二本立て 【画像ニュース】 タイ軍政国家、独裁寄り権力の振り回し方

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タイニュース 二本立て 【画像ニュース】 タイ軍政国家、独裁寄り権力の振り回し方


<前首相窮地 軍政の包囲網 【タイ軍政社会ニュース】>

 タイ軍事政権が、敵対するタクシン元首相の妹であるインラク前首相への包囲網を狭めている。

 インラク政権(2011~2014年)が導入した事実上のコメ買い取り制度「コメ担保融資制度」に関する調査を行っていた政府の委員会は9月24日(土)、同制度で国が1780億バーツの損失を被ったとして、インラク前首相に357億バーツの損害賠償を請求することを決めた。

               インラク前首相(左)とプラユット現暫定首相(右)
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 インラク前首相は裁判に訴えるなどして争うとみられる。

 プラユット暫定首相は委員会の決定について、25日(日)、「これはイジメではなく、前首相は法的に賠償する責任がある。」などと述べた。

 これに対し、インラク前首相は同日、インターネットの交流サイト「フェイスブック」に、「(プラユット)首相は、わたし(インラク前首相)に関する件はすべて法律に従う、イジメではないと言っている。ならば、自分の弟を守り、公平に扱うのと同じように私を扱って欲しい」と書き込んだ。
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 プラユット暫定首相の弟のプリチャー国防次官をめぐっては、息子の息子の建設会社が軍から約1億バーツの工事を受注するなど複数のスキャンダルが浮上している。

 インラク前首相は「コメ担保融資制度」をめぐる汚職と巨額の損失を放置したとして、2015年1月、軍政傘下の非民選議会「立法議会」により、参政権の5年間停止処分を受けた。
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 同様の罪で、政治家の汚職などを裁く一審制の特別法廷、最高裁政治家刑事犯罪部門で裁判にかけられており、有罪の場合、最長で20年の禁錮刑を受ける。裁判中のため、出国は認められていない。

 軍政はインラク前首相について、2011年のタイ中部大洪水の際の対応、汚職で有罪判決を受け事実上国外逃亡中のタクシン元首相へのパスポートの再発行、軍人事への介入など10件以上についても、起訴を視野に捜査を進めている。
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 コメ担保融資制度は、インラク政権発足直後の2011年10月に導入された。政府が市価の約4割高でコメを買い取ったため、コメ農家には好評だったが、タイ産米は価格上昇で輸出量が激減し、2012年には、1981年以来初めてコメ輸出世界一の座から転落した。
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 また、政府がコメの国際価格の上昇を待って売却を遅らせた結果、膨大な在庫が積み上がった。買い取り資金の大半が精米業者、輸出業者、政治家、大規模農家にわたり、汚職の温床になっているという指摘もあった。

 国際通貨基金(IMF)も、「財政負担が重い割に政策効果が低い」と批判した。2014年5月のクーデターでインラク政権を打倒したプラユット軍事政権によって同年、廃止された。
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【newsclip.be 日本語総合情報サイト@タイランド2016年9月28日(水)付HP/画像:プーチャッカーン新聞16年9月27日(火)付/26日(月)付/28日(水)付HP/バンコクポスト紙15年11月6日(金)付HP/Facebook/パタヤ・デイリーニュース紙11年12月18日(日)付HP/タイラット新聞12年3月14日(水)付HP/マティチョン紙11年11月18日(金)付HP/BBCニュース14年5月22日(木)付HP/Heaven12年11月25日(日)付HP/newsclip.be 日本語総合情報サイト@タイランド11年11月17日(木)付HPより】


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<タイ軍政 暫定首相の甥の建設会社が、軍から1億バーツ受注 【タイ軍政社会ニュース】>

 9月に入り、タイ軍事政権のプラユット・ジャンオーチャー暫定首相(元陸軍司令官)の弟のプリーチャー・ジャンオーチャー国防次官をめぐる複数のスキャンダルが浮上した。

   プラユット・ジャンオーチャー暫定首相(左)と、弟のプリーチャー・ジャンオーチャー国防次官(右)
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 最初に明らかになったのは、北部チェンマイ県の村に建設された堰に、プリチャー時間の妻のポンパン夫人の名前が付けられたというもの。堰自体は兵士、地元住民らが建設し、建設費は7800バーツだったという。

 ポンパン夫人が資金を出した訳ではない。9月12日(月)に現地で行われた完成式典に、ポンパン夫人はチェンマイまで空軍機で移動し、主賓として参加、赤土の上に敷かれた赤いカーペットの上を歩いた。

 プリーチャー次官とポンパン夫人は、堰の名前は住民が自発的に付けたと主張している。

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               9月23日(金)、大雨による増水で決壊した堰
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 続いて、プリーチャー次官の長男のパトムポン氏が経営する建設会社「コンテンポラリー・コンストラクション」が2014年12月から2016年にかけ、タイ陸軍第三管区から7件、合計9700万バーツの建設工事を受注していた事が明らかになった。
パトムポン氏はプリーチャー次官が第三管区司令官だった2012年、コンテンポラリー社を設立。登記上の事務所はタイ北部ピッサヌローク県のタイ国軍基地内にある第三管区司令官の官舎だった。

 プリーチャー次官は「知らなかった」と関与を否定。プラウィット副首相兼国防相(元陸軍司令官)も「公正な入札を経たものだ」として次官をかばった。

 プラユット暫定首相は9月27日(火)、「弟を愛しているが、私には何も出来ない。全て法的な手続きに従うだけ」と述べた。
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 プリーチャー事件をめぐっては、今年4月、一般大学を卒業した次男のパティパット氏を陸軍士官(中尉)に任用していた事が明るみに出て、縁故採用という批判が上がった。

 プリーチャー・ジャンオーチャー国防次官(左)と、次男のパティパット氏を陸軍士官(右)
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 次官は「軍の民間人採用枠があったから息子に応募するよう勧めた」と述べ、採用に不正はないと主張。プラウィット副首相兼国防相も不正を否定した。

 パティパット氏の任用はプリーチャー次官が署名した秘密任用書がインターネットの交流サイト「フェイスブック」に投稿されて発覚した。
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 投稿者は「ジャンオーチャー・システムはタクシン・システムと同じ」だとして、縁故主義、利権体質として批判を浴びたタクシン政権になぞらえ、軍政を批判した。
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〈プラユット・ジャンオーチャー(62)〉

 1954年、東北部ナコンラーチャシーマー県生まれ。陸軍士官学校23期卒。シリキット王妃の親衛隊である第21歩兵連隊長、王妃の近衛師団である第2歩兵師団(東部プラチンブリー県駐屯)司令官、陸軍第1管区司令官を経て、王党派、反タクシン元首相派のアピシット政権(2008~2011年)当時の2010年に陸軍司令官に就任。

 2014年5月22日にクーデターを起こし、タクシン派政権を倒して全権掌握した。同年8月に暫定首相に就任。愛称は「トゥー」で、「ビッグ・トゥーと」呼ばれることが多い。身長180cm。
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【newsclip.be 日本語総合情報サイト@タイランド2016年9月28日(水)付HPより加筆/画像:プーチャッカーン新聞16年9月16日(金)付/23日(金)付/25日(日)付/27日(火)付/4月18日(月)付HP/Kapook!16年9月25日(日)付/19日(月)付/4月18日(月)付HPより】





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