タイニュース二本立て【画像ニュース】バンコクテロ事件のウイグル人被告　「わたしは人間だ！」と法廷で訴えほか

＜貸金業者殺害で、男を逮捕　「タイヤ焼殺の墓場」に遺骨【タイ東北部ニュース】＞

　今年４月に東北部ウドンターニー県バンフー郡下の林の２３カ所で人骨がみつかった事件に関連し、タイ国家警察は５月１６日（月）、２０１４年に当時５２歳だった貸金業者のタイ人女性を殺害した容疑でタイ人の男、ブンナー容疑者（５７）を逮捕したと発表した。ブンナー容疑者は犯行を認めているという。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　逮捕されたブンナー容疑者（右手前）
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　調べによると、容疑者は以前バンフー警察署勤務だったプラモート元警察巡査部長（６３）に被害者女性の強盗殺人を持ちかけられ、県内にある女性の農園を訪れた。容疑者が周辺を見張っている間に、プラモート元警察巡査部長が女性の首を絞め殺害。女性が所持していた現金、金のネックレスなどを奪い、死体はバンフー郡の林に運び、タイヤ３本の中に入れて焼いた。

　プラモート元警察巡査部長は当時、バンフー郡内の役所勤務の女性（４０）を殺害した容疑で警察を解雇され、カネに困って強盗殺人を働いたとみられる。その後、役所勤務の女性の殺害で有罪判決を受け、現在服役中。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　現在服役中のプラモート元警察巡査部長
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　バンフー郡の林で発見された人骨は一部が焼け焦げたタイヤの中から、一部が半ば埋められた状態でみつかった。警察は複数の人が死後、もしくは現場で殺害された後、焼却、遺棄された可能性があるとみて、ＤＮＡ鑑定を実施。見つかった人骨に貸金業者の女性のものが含まれることを確認し、殺人事件として捜査した。今後、ほかの人骨についてもＤＮＡ鑑定で身元の確認を進め、捜査を行う方針だ。

　タイの新聞、テレビは人骨がみつかった場所について、地元住民が「タイヤ焼殺の墓場」などと呼んでいたと報じ、過去に警察などが捕らえた麻薬業者、犯罪組織メンバーらをタイヤの中に座らせ焼き殺していた可能性があると伝えている。
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【ｎｅｗｓｃｌｉｐ．ｂｅ日本語総合情報サイト＠タイランド２０１６年５月１６日（月）付ＨＰより加筆/画像：カオソット紙１６年５月１６日（月）付ＨＰ/タイラット新聞１６年５月１６日（月）付ＨＰ/ノンカーイ・ニュース・ブログスポット１４年６月１３日（金）付ＨＰより】

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＜バンコクテロ事件のウイグル人被告　「わたしは人間だ！」と法廷で訴え【タイ社会ニュース】＞

　昨年８月、タイの首都バンコクで２０人が死亡した爆発テロ事件で、爆発物を仕掛けたとして起訴された中国少数民族ウイグル人の被告が５月１７日（火）、収監中に不当な扱いを受けていると主張し、出廷する途中で「私は人間だ！」と繰り返し叫んだ。

　出廷する途中で「私は人間だ！」と繰り返し叫んだ、ビラル・モハマド（ＢｉｌａｌＭｏｈａｍｍｅｄ）被告
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　バンコク中心部の「エラワン廟」で起きた爆発テロ事件では、中国人観光客を中心に２０人が死亡した。爆発の直前にエラワン廟に荷物を置くところを監視カメラに捉えられた黄色いシャツの男として、中国国籍でウイグル人のビラル・モハマド（ＢｉｌａｌＭｏｈａｍｍｅｄ）被告（３１）が起訴されたが、共犯とされる同じウイグル人のユスフ・ミエライリ（ＹｕｓｕｆｕＭｉｅｒａｉｌｉ）被告（２６）共々、爆破テロ事件の犯行を否認している。
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　この日、丸刈りの頭で出廷したモハマド被告は苦しそうな表情を見せながら、報道陣にウイグル語と英語で不満を叫び始めた。法廷内でのドラマは続き、モハマド被告はウイグル語の通訳を介しながら「食べることも出来ないし、私が祈ると笑われる」と述べると共に、タイ人の看守に殴打されたり、イスラム教の戒律に則したハラルフードを与えられなかったりすると訴えた。

　中国国籍でウイグル人のビラル・モハマド（ＢｉｌａｌＭｏｈａｍｍｅｄ）被告（右）と、同じウイグル人のユスフ・ミエライリ（ＹｕｓｕｆｕＭｉｅｒａｉｌｉ）被告（左）
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　モハマド被告の弁護人はこれまでに、タイの警察が被告に自白を強要していると非難しており、被告による当初の自白は後に撤回されている。一方、警察側は拷問疑惑はバカげていると一蹴している。

　事件に関連する容疑者はいまだ多くが逃走中で、主犯格も含め大半は国外にいると考えられている。動機に関する確証はまだないが、事件の約１カ月前にウイグル人移民１０９人がタイから中国へ強制送還された事との関連を疑う声が根強い。しかしタイ当局はこの説を否定し、人身売買組織に対する取り締まりへの報復とみている。
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