タイニュース二本立て【画像ニュース】首都圏の大型ＭＰ施設を摘発　従業員女性の殆どが隣国人、贈賄帳簿も押収ほか

＜首都圏の大型ＭＰ施設を摘発　従業員女性の殆どが隣国人、贈賄帳簿も押収【タイ軍政ニュース】＞

　６月７日（火）午後、バンコク都内フワイクワーン区ラチャダーピセーク通りの大規模マッサージ・パーラー、「ナタリー・エンターテインメント」が未成年者の少女を複数雇用しているとして、タイ当局の摘発を受け、経営陣５人を含む女性従業員ら１２６人が売春容疑で検挙、保護された。
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　さらに同エリアを管轄するフワイクワーン警察署の警察官に賄賂を渡していた事を示す、氏名、金額を記した帳簿もみつかり、同店が違法行為の摘発を逃れるため、警察などに贈賄を行っていた疑いも強まった。

　また、この帳簿に名前が記されるなどした警察官４人を一時異動処分として取り調べ、不正が事実であったことが確定した場合には厳しく処罰するとのことだ。

　手入れには内務省地方行政局の職員、兵士ら１００人以上が動員され、初夏のフワイクワーン警察署を外した形で行われた。店内にいた売春容疑の女性の９割以上はミャンマーのタイ族系少数民族を中心とする隣国人だった。

　このうち１８歳以下は７人、５人がミャンマー国籍、２人がタイの山岳民族だった。

　贈賄リストとみられる帳簿には国家警察のほか、バンコク都庁、弁護士らの氏名があり、１回の支払い額は数千バーツから７万６０００バーツと記載されていた。

　また、店の売上げは月２０００万バーツ近くにのぼったもよう。タイ当局は今後、贈賄状況を記したとみられる帳簿の調査を進める方針だ。

　ラチャダーピセーク通り一帯には「ナタリー」以外にも、ニューぺブリ通りなどから移転してきた、ビル１軒が丸ごとマッサージ・パーラーという店が数多くある。
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【ｎｅｗｓｃｌｉｐ．ｂｅ日本語総合情報サイト＠タイランド２０１６年６月８日（水）付ＨＰ/バンコク週報２０１６年６月９日（木）付ＨＰ/画像：タイラット新聞１６年６月８日（水）付ＨＰ/プーチャッカーン新聞１６年６月７日（火）付/８日（水）付ＨＰ/Ｍｔｈａｉ１６年６月７日（火）付ＨＰ/デイリーニュース紙１６年６月８日（水）付ＨＰより】

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＜タクシン政権元閣僚ら、汚職で禁錮６年確定【タイ軍政ニュース】＞

　チュチープ・ハーンサワット元農相（７２）とウィタヤー・ティエントーン元下院議員（７５）が有機肥料の支給政策をめぐる権力乱用、価格談合に問われた裁判で、タイ最高裁判所政治家刑事犯罪部門は６月８日（水）、両被告に禁錮６年の実刑判決を言い渡した。

　タイ字紙マティチョンによると、ウィタヤー被告は判決公判中に血圧が２００まで上昇。チュチュープ被告は判決を聞いて気分が悪くなり、着付け薬を吸い込んだ。２人は判決後、そのまま収監された。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　出廷するチュチープ・ハーンサワット元農相（７２）
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウィタヤー・ティエントーン元下院議員（右上）とウィタヤー被告の乗る車両
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　検察によると、タクシン政権の２００１～２００２年に実施された農家への有機肥料支給策で、農業共同組合は入札を実施して、肥料１３万トンを約３．７億バーツで購入した。当時農相だったチュチュープ被告と農相秘書だったウィタヤー被告はこの入札を操作した上、農家に支給された「肥料」が極めて低品質だったため起きた汚職追求の動きを握り潰した。

　２人はタクシン派と対立する現軍事政権下の２０１５年３月、最高裁政治家刑事犯罪部門に起訴された。最高裁政治家刑事犯罪部門では１回の審理で判決が確定し、上訴できない。
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　チュチュープ被告のハーンサワット家は政治家を輩出し、タイ中部パトゥムターニー県の政財界で強い影響力を持つ。ウィタヤー被告の兄のサノ・ティエントーン氏は１９９０年代に政権樹立の鍵を握るキングメーカーとして力を振るい、内相などを務めた。地盤の東部サケーオ県では圧倒的な影響力を持つ。今回の判決は、こうした地方豪族的な一族ｎ影響力低下を窺わせるものだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウィタヤー被告の兄のサノ・ティエントーン氏（右）
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