タイニュース 二本立て 【画像ニュース】 看護助手強盗殺害、隣室の男逮捕 ほか
<看護助手強盗殺害、隣室の男逮捕 【タイ北部ニュース】>
北部ラムプーン県ムアン郡下で5月31日(火)朝、看護助手のタイ人女性(32)が自宅アパートで全身を刺され死亡しているのが見つかった事件で、国家警察は6月1日(水)、被害者の隣室に住む北部ウタラディット県出身のタイ人の男(25)を強盗致死などの容疑で逮捕したと発表した。
調べによると、男は被害者の部屋に侵入し、食事中の被害者をナイフで刺して殺害。金のネックレス、スマートフォンなどを奪い逃走した。国家警察は強姦目的だった可能性もあるとみて取り調べを進めている。
逮捕された容疑者の男(25)
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殺害された看護助手の女性(32)
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【newsclip.be 日本語総合情報サイト@タイランド2016年6月2日(木)付HP/画像:プーチャッカーン新聞16年6月1日(水)付HP/デイリーニュース紙16年5月31日(火)付HPより】
<武装勢力の拠点を攻撃、5人死亡 【タイ深南部ニュース】>
タイのテレビ報道によると、6月1日(水)朝、タイ深南部ナラティワート県チャネ郡の山中で、マレー系イスラム過激派勢力の拠点をタイ国軍とタイ国家警察の合同部隊が急襲し、銃撃戦の末、武装勢力の男4人とタイ兵1人が死亡した。
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現場では武装勢力が残していったM-16自動小銃2丁、AK-47自動小銃2丁、衣料品、衣類などがみつかった。
タイ国軍によると、死亡した武装勢力の男2人は3月13日(日)に武装した男数十人がナラティワート県下の病院に押し入り、隣接する軍駐屯地に銃撃を加えた事件に加わっていたとみられる。
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ナラティワート県チャネ郡山中のマレー系イスラム過激派勢力の拠点
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〈タイ深南部〉
マレーシアと国境を接するタイ深南部(ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県の3県とソンクラー県のサダオ郡などの一部)には、もともとイスラム教徒の小王国があったが、1902年にタイに併合された。現在も住民の大半はマレー語方言を話すイスラム教徒で、タイ語を話せない人も多い。タイ語、仏教が中心のタイでは異質な地域で、行政と住民の意思疎通が不足し、インフラ整備、保健衛生などはタイ国内で最低レベルに留まっている。
深南部のマレー系イスラム教徒住民によるタイからの分離独立運動は断続的に続き、2001年ごろから武装闘争が本格化を始め、2004年4月には警察派出所や国軍基地を襲撃した武装グループがパッタニー県にある有名なモスク「マスジド・クルーセ」に立て篭もり、タイ治安当局がそれを迎え撃ち、1日で武装グループ側32人、治安当局3人が死亡した。(クルーセ・モスク事件)
国道沿いにあるパッタニー県のモスク「マスジド・クルーセ」
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同年10月にはナラティワート県タークバイ郡下で、住民の逮捕などに反発したイスラム教徒住民約3000人が警察署前で抗議デモを起こし、治安当局による発砲などで7人が死亡、約1000人が逮捕され、逮捕者のうち78人が軍用トラックで収容先に移送される途中、窒息死した。(タークバイ事件)
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この両事件でマレー系イスラム教徒住民のタイ政府(タクシン政権当時)への反発は強まった。また、在タイ日本国大使館によるタイ深南部への渡航注意勧告が始まったのもこの頃からである。
タイ政府は常時10万人以上の兵士、警察官を深南部に送り込み、力で鎮圧を図ってきたが、現在も銃撃、爆破、放火事件が頻繁に起きている。
タイ国立プリンス・オブ・ソンクラー大学南部情勢監視センター(通称ディープサウス・ウォッチ)によると、2004~2015年にタイ深南部4県で発生したテロは1万5374件で、6543人が死亡、1万1919人が負傷している。
2015年はテロ件数674件、死者246人、負傷者544人と、いずれも過去12年で最も少なかった。テロの内訳は銃撃299件、爆破224件、放火31件など。県別ではナラティワート県243件、ヤラー県207件、パッタニー県198件、ソンクラー県26件。死者は一般市民120人、兵士31人だった。
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【newsclip.be 日本語総合情報サイト@タイランド2016年6月2日(木)付HPより加筆/画像:プーチャッカーン新聞16年6月1日(水)付HP/タイラス新聞16年3月29日(火)付HP/デイリーニュース紙16年3月29日(火)付HP/Keluh Resah15年4月22日(水)付HPよりより】